タマちゃんのお菓子な日常

お菓子・おかしい話を中心に現代の問題点を掘り下げて行きたいですが、無理でしょうか?

食物に関する疑似科学(2)

 (1)に続いて(2)に行きます。

 最初は、「サプリメント」から行きますが、それに先立ってプラシーボ効果を覚えましょう。プラシーボ効果とは、効果のない薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって自覚症状だけでなく身体的にも改善がみられる事を言います。実際にプラシーボ効果を期待して投薬していた時期もあるようですが、現在はあまり行われていません。逆に偽薬によって副作用が起こることをノセボ効果といいます。


 さて、医薬品とサプリメントの境界はどこにあるのでしょう。サプリメントを愛用している人でも結構知らないことです。医薬品=国が認めた薬、サプリメント=国が認めていない薬、ぐらいの認識の人が多いのではないですか?

 実は医薬品とサプリメントの境界はありません。医薬品とサプリメントの間には、医薬部外品と健康補助食品があり、隣接するものではありません。この内、医薬品が一番服用の条件が厳しく、健康補助食品が素人が服用してもある程度の効果があると認められたものです。つまり、医薬品と医薬部外品は国(厚生労働省)の認可が必要です。健康補助食品は厚生労働省の指導よる基準で公益財団法人 日本健康・栄養食品協会が認定しています。サプリメントについては効果よりも弊害の方が多く研究されており、不足している栄養素の補助以外には使う必要はないとされています。サプリメントの取りすぎによる過剰症には次のようなものがあります(効果がある場合は欠乏症以外はプラシーボ効果である可能性が高い)。ひどい症状だけ書きます。

ビタミンA:奇形児の発生、肝機能障害、脱毛、脳圧亢進、睡眠障害、発疹など

ビタミンB6:末梢神経障害

ビタミンB9(M):葉酸。呼吸障害

ビタミンD:高カルシウム血症

ビタミンE:骨粗鬆症

ミネラル類:物によっては毒性があり中毒症状を起こす

アミノ酸・タンバク質:消化・吸収され、最後に糖・酸素・水素となる

リノール酸:必須脂肪酸:過敏症、アレルギー

EPA・DHA:出血傾向

 水溶性の物質は過剰摂取しても、水に溶けて尿として排出されやすく過剰症は起こりにくいのが普通です。

 通常の食生活で十分に足りるものが多く、無理なダイエットでもしない限りは不足することはほとんどありません。とはいえ、サプリメントは使用量を間違わなければ身体に悪影響を及ぼすことはありません。