(前回までのあらすじ)
私は男であるが母親のわがまま(=my mother)のため、あわやオカマにされかかった。
(今回の話)
さて、ケーキであるが、適当に作っていた割には気を使っていたようで、デコレーションの頃には、かなり集中力が途切れて、「学校の授業でもないのに何でこんなもん作らないかんのや」状態である。確かにその通りであるが、私の中学・高校と家庭科をやっていないので、ケーキは作らなかったと思う。大学は理学科だったが、ケーキの分析などやった覚えはないし、そんなものは分析しなくても分かる。
子供にケーキを出すと案の定イチゴが少ないとか言う。やるせない思いである。一番集中力がいるところを適当にやっているのだから、まともなものができているとは思えない。しかし、文句を言われるとムッとくる。今度はマジパンを塩で作ってやる(正しくは、アーモンド粉・卵白・砂糖で作る)と思う。
とうとう飽きてしまって、ある年から、市販の何も飾っていないケーキを買ってきて、ついでにクリームも果物も買ってきて、きれいに飾り付けて出してみた。子供たちは喜んで食べていたが、私は少し甘いと思った。まあ、子供が喜べば少し位甘くてもかまわないか。それから、私のケーキ作りは飾り付けだけとなった。